名前をつけることすら野暮なこの関係に、たまらない既視感を覚え、胸がぎゅっと苦しくなった。喧嘩しても、たとえ遠く離れていても、あなたの目に映る私だけが本当で。
そんなふうに思える相手との間に、別れは永遠に訪れない。
                  
 
                
                    一枚の公募展の大賞に選ばれた作品から始まる物語。
                    作者と絵のモデルの謎が紐解かれていく流れに、最後まで目が離せず、ワンシーンごとが絵としてもとても綺麗で、二人のアルバムを追っているような気持ちになります。
                    
絵を軸に自分に向き合い相手に向き合う二人の姿は、どこか懐かしさとピュアな愛を感じる友情物語です。
                    大人になっても会いたい、大切、と思える友達が居るのは素晴らしい事なんだと感じましたし、これから先おばあちゃんになってもミソとハウンのような関係の友達を大切にしたいと思いました。
                    大人になると、仕事だったり家庭を持ったりなどで友達と連絡取ったり会ったりとか学生の頃みたいに出来なくなっていましたが この映画を見終わると、大好きな友達に絶対会いたくなります。
                  
                    爽やかな感動友情物語なのかと思ってました。
                    日々、境遇、夢、綺麗事だけではない私たちの現実に近い胸の痛みがこの映画に詰まっていました。
                    みる人によって捉え方、全部違うんだろうなあ
                    みている時ずっと 自分の大切な友達のことを思い出していました。
地元の友達に会いたいです(笑)
                  
みんなの顔と私の顔が違う様に 自分だけの人生を歩んで行きたいと思いました。
                    わたしとあなた
                    世間や誰かから、簡単に名前をつけられて
                    愛だの友情だの
                    美しいとか清いとか醜いとか変だとか
                    そんな言葉ひとつで知ったふうに語られたくない
                    だけども、一方でこの世界の誰にも理解されたくない
                    わたしたちしかわかりえない関係
                    そんな2人の時間をそっと見つめるような映画だ
                  
                    この映画の中の済州島は美しい。子供が示す少々の無軌道さも認めてもらえて、幸福なテーマパークみたいだ。
                    ミソとハウンがあのまま島に留まっていたらどんなによかったことだろう。
                    ソウル、バイカル湖、そんなにまでしてあの済州島から遠く離れるのはなぜだろう。それが成長するってことなのか。
                  
 
                
                    「家族」では無いし、「恋人」とも全く違う。
「友人」ではなんか足りない。だけど「親友」でも違和感を感じる。
2人の間には今ある言葉だけで名前をつけられなさそうな感情があって、お互い想い合い、すれ違う心の機微に、あたたかさと、さみしさが入り混じった気持ちになりました。
                  
                    好きすぎて嫌いになるくらい好き。
                    その感情は、友情や恋愛などとは別次元で、深くて熱くてほろ苦い。
                    そういうふたりに、あえて言葉をあてはめるなら「ソウルメイト」と呼ぶのだろう。
                    ふたりの親密さを取り巻く世界が、スクリーンを超えて私の孤独と共鳴する。
                  
                    どんなに感情が交錯しようとも、お互いに抱く心は同じ。
たとえ二人がどうなろうとも、
あの日から二人はずっと同じ場所にいる。
                  
 
                
                    こんな友だちがいたらいいな、と誰もが幼い頃に憧れたはず。
                    笑い、溶け合い、反発し合うふたり。成長してからも心を共有する辛さ。
                    まるで古びた子ども部屋を大人ふたりで使っているかのよう。
                    どんなにケンカをしても、過ごしてきた時間のぬくもりが彼女たちを包んでいる。
                  
                    友達よりも純度が高く、家族よりも近くて深いこの感情は「愛」になるのだろうか。
                    彼女たちの真っ直ぐで嘘のない感情は、美しく苦くもある。
                    ミソとハウン、子供の頃からずっと一緒にいた2人は太陽と月、光と影のように対照的だ。
                    互いに惹かれ合い、時には大きくぶつかり合い、そしてまた歩み寄り、人生の中で大きな存在になっていく。
                    人生において、こんなに向き合って想い合える出会いと関係は、かけがえのない宝物だろう。
                    幼なじみも親友もいなかった私には、眩しく少し羨ましくも感じた。
                  
家族、恋愛、進学、社会…彼女たちの生き方や選択が、「ふたりの青春」となり瑞々しくやわらかな疾走感で描かれている物語。
                    2人の演技力に圧倒されました!!
                  
                    お互いを想うがあまりぶつかり合ってしまう、不器用だけど愛に溢れた2人が眩しかったです。恋人でも家族でもない、カテゴライズできない深い"愛"があると改めて気づかされる映画でした。
数年後にまた見返したい!きっと違う見え方がしてまた泣いてしまうだろうなぁ。。
                  
                    上手に絵を描くハウンと自由に絵を描くミソ、
親友となった小学生2人のいたいけな様子がまぶしくたまらない。
そして高校生になったミソ役でキム・ダミ登場。スクーターに乗る姿ひとつとっても、えらく魅力的ですごい。殺人マシーン(THE WITCH/魔女)時の彼女が最高でしたが、今回も最高だ。
                  
                    名前を持たない星にそれぞれ住んでるんじゃないか!?
って思うほどにすれ違う
                    青春時代特有の微妙な心のゆれが
                    みずみずしく描かれた甘酸っぱい映画。
                    いつか我が子らにも親友ができると
                    こんなふうに葛藤と困惑と幸せを
                    噛み締めるんだろうなぁ、と
                    未だ見ぬまばゆい未来に思いを馳せました。
                  
                    私はこの人に出会う為に生まれてきた。
そういうことは友情でも起こりうることだと思います。
                  
ミソとハウンのように、私にも正反対の性格を持つかけがえのない友人がいます。正反対なのに、私は彼女を自分の一部であると思っているし、彼女も同じことを言ってくれます。ミソとハウンの友情に、私は自分と彼女を重ねました。
                    淡く儚いだけどこの友情は永遠だなぁと感じました。友情には色々な形がありどんな形も最高だけどたった1人のソウルメイトに出会える人生って貴重だなと思いました。
映画を観ている間私も大切な友人の顔が浮かびました。
                  
                    私たちが過ごしてきた時間はさ、
                    確実に存在していたよね。
                    ミソが振り返った姿を見て分かった。
                    二人が二人だけの分かる言葉で
                    それを確かめ合っているのを。
                  
                    かりん「ふたりの関係性ってなんだと思う?」
                    ほのか「うーん。家族でも恋人でもないし……。でも、友達っていうのもしっくりこないんだよなあ」
                    かりん「ミソとハウンを定義できる言葉なんて、存在しないのかも」
                    ほのか「だから最強なのか」
                  
                    見終わったあと、いま近くでお互いに影響しあっている大切な人への愛を再認識出来ました。
                    ソウルメイトという深く強い絆に震えた作品でした。
美しい映像と壮大な景色には終始見入ってしまい、特に3人で海ではしゃぐシーンは青春!!
                  
                    誰かと見つめ合うとき、相手の瞳に自分の姿が映るように、特別な糸で結ばれた彼女たちの瞳にはいつもお互いの姿があった。
                    たとえ離れ離れになり、軋轢が生じても、決して消えないそんな「存在」に出会える切実な痛みと喜びを、この物語は鮮やかに映し出している。
                  
                    キム・ダミとチョン・ソニが、対照的だがともに魅力的なキャラクターを作り上げているからこそ、ふたりが引き合う絆の強さは説得力を増す。
ミソとハウンのように魂の片割れに出会うことができたなら、それこそが奇跡。憧れてやまない人生の“宝物”を描いた珠玉の青春映画だ。
                  
                    姉妹のようにして育ちながらも違う感性で絵を描くミソとハウン。相手をまなざすことで、自分が見えてくる。その瞳がとらえる光を丁寧に描き出すことによって、他人から望まれる人生ではなく自分を生きようとする1人と1人の物語として強度が増した。
                    香港から韓国へと託された「わたしたちの話」は、大人であろうとする自分の心の奥をぎゅっと掴む。
                  
                    そっか、これは女が女を逃してやる映画だったんだ。女が女を結婚からも子供からも解放して、自由にさせてやる。
                    きっとふたりは、そうすることで永遠になったんだ。
                  
                    青春は美化される。色調や記憶に優しく補正をかけて。
                    そこには生々しい悔恨と、切実な祈りがあるのだろう。
                    それでも清くあろうとしたふたりの魂の愛に、涙した。
                  
                    韓国リメイク版『ソウルメイト』は、『燃ゆる女の肖像』を彷彿とさせる絵を媒介にした愛の物語として生まれ変わった。
女性が決断のたびに犠牲を払わなければならない異性愛規範の世界の中で、ジャニス・ジョプリンが自由とクィアネスの啓示となり、互いの不足を補い合う永遠の二人一対=魂の伴侶たちは既存の名称に囚われない非模範的な関係/代替的な家族形態を見出そうとするのである。
                  
                    長い友情には痛みも苦味もある。真の友人がそれすらも飲み込み受容するものだとしたら、いま我々が手軽に繋がり、友だちと呼ぶ関係性は、本物だろうか。
本作は、長い年月をかけた友情の苦悩に焦点をあてることで、親愛の念を画面に焼き付ける。
                  
                    ずっとそばにいる筈だった、大切な友。
                    かけがえのない人との“永遠”を守るため、"彼女“が選んだ道が明かされた瞬間、私は眩暈と戦慄を覚えた。
そして気づくと、滂沱の涙を流していた。
                    ハウンとミソ。2人の女性の心震える愛と友情の物語を、是非その目で確かめてください。
                  
                    相手に対する気持ちを素直に伝えられないでいるミソとハウンが、お互いに向ける<まなざし>は言葉よりも雄弁なのである。
相手を慮ってしまうあまり己の感情を押し殺し、胸中を伝えられなかった経験は誰しもあるはず。だからこそ、気持ちのズレが生じてゆく二人の関係に共鳴し、わたしたちは哀哭してしまうのだろう。
                  
                    性格も家庭環境も異なるふたり。
                    しかし、だからこそミソとハウンは互いを必要とする。
                    両者の抱く感情は、友情とも愛情とも言い切れない。
                    その両者が混淆するかのような親密性──それはまさに「ソウルメイト」だ。
                    そして、その関係性はキム・ダミとチョン・ソニだからこそ織りなすことができた繊細さだ。
                  
関係が深まれば深まるほどに、相手の良いところだけではなく嫌なところも見えてくる。異なる道を歩めば、価値観も重きを置くものも変わっていき、疎遠にだってなっていく。それでもなお“友達”でい続けられることの価値や重みを、彼女たちが歩む16年の歳月の中に垣間見た。
あなたには「ソウルメイト」と呼べる間柄の人はいますか?
                    ジャニス・ジョプリンの名曲「ミー・アンド・ボビー・マギー」がラジカセから流れる。
                    ふたりのヒロインの絆を永遠に繋ぐテーマソングのように。
                    なんて美しいイメージだろう。『ソウルメイト/七月と安生』を最高次元に昇華させた、と言いたいほど上質のリメイクだ。
                  
                    一度しかない人生における最高の出会い。ソウルメイトと呼べる関係にしか存在しないそれぞれの刹那が切り取られた美しい人間ドラマ。
オリジナルの設定から韓国に移したことで生まれた、より身近な涙がある。