「7人だ。俺が殺したのは全部で7人。」キム・ヒョンミン刑事(キム・ユンソク)は、恋人を殺害し逮捕されたカン・テオ(チュ・ジフン)から突然の告白を受ける。しかし、テオの証言のほかに一切証拠はない。そもそも彼は、何故自らそのような告白を始めたのか?警察内部でもテオの自白をまともに相手をする者がいない中、ヒョンミンは直感的にテオの言葉が真実であると確信。上層部の反対を押し 切り捜査を進めてゆく。そしてついに、テオの証言どおり白骨化した死体が発見されるのだが、テオは突然「俺は死体を運んだだけだ」と今までの証言をくつがえす。「どういうことだ」テオの言葉に翻弄されてゆくヒョンミン。果たして残る死体は存在するのか?テオの目的は一体?

韓国全土に衝撃を与えた実際の事件を基に、ミステリアスな殺人犯と未解決事件を追う刑事の息詰まる攻防を描く本作。同じく実際に起きた連続殺人事件を基にしたナ・ホンジン監督の傑作『チェイサー』で一躍スターの仲間入りを果たして以降『10人の泥棒たち』『1987、ある闘いの真実』などの作品で高い評価を獲得してきた名優キム・ユンソクが、静かな情熱と執念で真実に迫る刑事ヒョンミン役を演じる一方、日本でも爆発的ヒットとなったTVドラマ「宮(クン)〜Love in Palace」で熱烈な人気を誇り、近年は『アシュラ』『神と共に』などの作品で幅広い役柄を演じて活躍の幅を広げるチュ・ジフンが、連続殺人を告白し刑事を翻弄する謎めいた男テオを演じ強烈な存在感を放っている。二人の演技はもちろん、緻密な脚本と緊迫感漂う演出は観客・批評家双方から熱い支持を受けその年の賞レースを席巻、大きな話題を呼んだ。

キム・ユンソク

キム・ヒョンミン役

1968年⽣まれ。舞台「欲望という名の電⾞」でデビュー。演劇を中⼼に活躍後、ナ・ホンジン監督『チェイサー』で主演を務め⻘⿓映画賞主演男優賞他多数の賞を受賞するなど、その演技が絶賛される。以降『哀しき獣』(10)、『10⼈の泥棒たち』(12)、『海にかかる霧』(14)、『1987、ある闘いの真実』(17)など多くのヒット作に主演。韓国でも屈指の演技派俳優の⼀⼈として確固たる地位を確⽴している。また『未成年』(19)では⻑編監督デビューを果たし、こちらも⻘⿓映画賞で新⼈監督賞にノミネートされるなど⾼い評価を獲得した。

チュ・ジフン

カン・テオ役

1982年⽣まれ。京畿⼤学⼤衆媒体映像学部演技科卒業。モデルとしてデビュー後俳優へと転⾝。ドラマ「宮(クン) 〜Love in Palace」の⼤ヒットにより広く知られるようになる。『キッチン 〜3⼈の レシピ〜』(09)のようなラブロマンスから壮絶なヴァイオレンスアクション『アシュラ』(16)まで幅広い演技を披露。『⼯作 ⿊⾦星と呼ばれた男』(18)で釜⽇映画賞、映画評論家協会賞の助演男優賞を受賞。本作でも⻩⾦撮影賞と春史映画祭で主演男優賞を受賞するなど、⼈気・実⼒共に韓国映画界を代表する俳優の⼀⼈となった。

チン・ソンギュ

チョ刑事役

『犯罪都市』(17)で観客に強烈な存在感を⽰した、映画界を代表するライジングスター。『犯罪都市』や『守護教師』(18)の凄まじく恐ろしい暴⼒団員から、韓国で歴代NO.1の興⾏収⼊を記録した『エクストリーム・ジョブ』(19)の凄まじく笑える刑事まで幅広い役柄で成功を収めている。

|監督・脚本|

キム・テギュン

1971年⽣まれ。本作で製作総指揮・脚本に名を連ねるクァク・キョンテクらの下で助監督としてキャリアを積んだのち⻑編監督作デビュー作『봄, 눈』(11)がロンドン韓国映画祭K-スポットライト部⾨に選出されるなど注⽬を集める。短編映画『반짝반짝 두근두근』(14)がソウルバリアフリー映画祭ほかに出品。本作で釜⽇映画賞監督賞、韓国映画界最⾼峰の栄誉とも⾔われる⻘⿓映画賞では脚本賞を受賞するなど若⼿実⼒派監督として今後の活躍が最も期待される⼀⼈となった。

|製作総指揮・脚本|

クァク・キョンテク

⽇本でも⼤ヒットを記録した『シュリ』が韓国で打ち⽴てた興⾏記録を塗り替え⼤ヒットし た『友へ チング』で監督・脚本を⼿掛け一躍韓国映画界を代表するクリエイターの座を獲得。『⻩泉がえる復讐』(17)、『極秘捜査』(15)などのヒット作でも監督・脚本を⼿掛けている。

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